肌に黒子(ホクロ)がポツんとあると、目立ってしまいます。
自然に消えることはなく、普段のスキンケアでも消えることはありません。
しかし、ホクロを消すためには、痛みを伴う上に、キズアトも覚悟しなくてはなりません。
悩んだ末に、「まあ、いいか…。また、今度。」
となるケースが多いと思います。
良性腫瘍なのに厄介なホクロ。
さらに厄介なのが、 “悪性が疑われる” ホクロです。
高齢化や紫外線のため、悪性がどんどん増えているのが現実です。
このページでは、
🌱ホクロとは何か?
🌱注意するべきホクロとは?
🌱早めに生検してよかった一例
について解説していきます。
🌱 ホクロとは何か?
ホクロは、”母斑細胞” というメラニンを作る細胞が増えてできる、皮膚の腫瘍です。
腫瘍の境界は、はっきりしていて、通常は円形です。
外見は、平坦のことも、盛り上がっていることもあります。
色は、灰・茶・黒が配合されているイメージです。
深さは、皮膚の深いところ(真皮)まで母斑細胞が入り込んでいることが多いです。
よくみるホクロは、図1で示す通りです。
殆どのホクロは良性なのですが、まれに悪性が出現します。
🌱 注意するべきホクロとは?
以下に当てはまるホクロは、要注意です(図2)。
・直径が6mm以上
・色ムラがある
・時間とともにサイズが大きくなる
これらの特徴に当てはまる場合、皮膚生検がオススメです。
生検は、簡単にできますので、医師にご相談くださいね。
皮膚悪性腫瘍について詳しく ▶︎こちら
🌱 早めに生検してよかった一例
60代の女性。
「目の下にホクロがあるので、取りたい」と受診。
生検したところ、結果は基底細胞癌でした。
手術は皮弁再建したのですが、目元の変形は最小限に留めることができた症例でした。