コラム : 皮膚のトラブルを見つけたら

この記事を編集した医師 : 保坂宗孝 |  最新アップデート 2022年8月25日

こんな場面、ありませんか?

 

公園で、子供が転んでケガをした

 

自宅で、あやまって切ってしまった

 

病院で、患者さんのキズを発見した

 

医師に直ぐ診てもらうことができない場合、個人で対応するしかないですよね。

 

このページでは、外傷時の初期対応について紹介していきます。

 


(目次)

 

・重症感、ありますか?

・貼ったガーゼ、どうですか?

・一度は、医師に診てもらう

・このテーマを取り上げた本当の理由

 


🌱 重症感、ありますか?

重症感のあるキズって、どんなキズでしょうか?

 

パックリと切れたキズは、縫合が必要なため、医療機関を受診しましょう。

また、小さいキズでも、血が止まらない場合、医療機関を受診しましょう。

 

それ以外は、大概問題ないと思います。

重症感が低いと思われる際、キズをぬるい水で洗浄して、ガーゼを貼って様子見しましょう。

 

 

 

🌱貼ったガーゼ、どうですか?

ガーゼから嫌な臭い・多くの滲出液がある場合には、洗浄する回数を増やし、抗生剤入り軟膏を塗りましょう。

 

ガーゼに出血や滲出液が多い場合、ガーゼでしっかりと圧迫固定しましょう。

 

ガーゼに出血や滲出液が少量の場合には、軽めのガーゼで圧迫固定で問題ないです。

 

ガーゼが綺麗な場合、完全に乾くまではODT (貼付剤) で保護しましょう。

 

ここでいう貼付剤とは、デュオアクティブや医療用フィルムのことです。

 

 

🌱一度は、医師に診てもらう

 

「わざわざ医者にかかるのが面倒」という声が聞こえてきそうですが、専門医のチェックは受けた方がよいです。

 

形成外科・皮膚科・外科であれば問題ないと思われます。

その他、信頼のおける先生であればOKです。

 

 

🌱 このテーマを取り上げた本当の理由

 

実は、病院や施設で問題となっている、キズや褥瘡。医師であったとしても、ケガを ”しっかり診る” ことは容易ではありません。

 

当直時間帯、実際にキズを診るのは、ナースや看護助手です。そんな方々に向けて書きました。

 

もし、読んでくれている方がいれば、ガーゼを貼って観察する方法を利用してみてくださいね。