資料 : ビタミンC

美白化粧水などシミ対策でよく耳にするビタミンC誘導体。


ビタミンC誘導体の効果について、気になっている人もいるのではないでしょうか?


この記事では、美白成分でも馴染みの多いビタミンC誘導体について解説します。


<目次>

・ビタミンC誘導体とは?〜ビタミンCとの違い〜

・ビタミンC誘導体の種類について・ビタミンC誘導体の持つ、3つの効果

・まとめ


●  ビタミンC誘導体とは?〜ビタミンCとの違い


ビタミンC誘導体は、ビタミンCの弱点を改良した化合物です。


これは、化合物の分子の一部を変化させたもので、ビタミンCと基本構造はそれほど変わりません。 


ビタミンC(アスコルビン酸)の美白作用は広く知られていますが、肌に塗布する場合は様々な問題点があります。
例えば、ビタミンCは肌に吸収されにくい点があります。

これは皮膚の角質層は、ビタミンCのような水溶性の成分よりも脂溶性の成分の方が浸透しやすいためです。

ビタミンCは、非常に不安定な成分で、空気酸化しやすかったり、水分との接触により失活しやすい点があります。 


そこで、ビタミンCを、より使いやすくしたのが、ビタミンC誘導体なのです。


ビタミンC誘導体は、角質層へ透過性を高め、肌に吸収された後に酵素反応によりビタミンCになり、その効果を発揮します。



● ビタミンC誘導体の種類について


一般に、「ビタミンC」と謳うスキンケア用品に配合されているのは、ビタミンC誘導体です。


ビタミンC誘導体には、水溶性・脂溶性・両親媒性の3つがあります。


それぞれのビタミンC誘導体の特徴を知っておくと、自分の肌に合ったスキンケア用品を選びやすくなります。

以降では、ビタミンC誘導体の種類について詳しくみていきます。


水溶性は、皮膚の浅い層に吸収されやすく、即効性を認める利点があります。

脂溶性は、保湿力が高く、持続性が期待できます。

両親媒性は、両方の利点を兼ね備えているイメージです。

 ビタミンC誘導体の持つ、3つの効果


①シミへの効果


ビタミンC誘導体は、肌の中に入ると、ビタミンCへ変わります。

このビタミンCは、次のようなメカニズムで作用します。

①メラニンの合成に関わる “チロシナーゼ” という酵素の活性を阻害する働き ②還元作用を持つ、酸化型の黒いメラニン色素を還元型の淡色のメラニン色素にする作用
①メラニンの合成に関わる “チロシナーゼ” という酵素の活性を阻害する働き ②還元作用を持つ、酸化型の黒いメラニン色素を還元型の淡色のメラニン色素にする作用

②ニキビへの効果


ビタミンCは、次のようなメカニズムで、ニキビに対して働きます。

①過剰な皮脂分泌を抑える作用 ②ターンオーバーを促進させる作用
①過剰な皮脂分泌を抑える作用 ②ターンオーバーを促進させる作用

③エイジングケア


ビタミンCは、次のようなメカニズムで、エイジングケアとして働きます。

紫外線の曝露などにより、体内で活性酸素が発生。また、皮膚の内部にあるメラノサイトでメラニン色素が合成されます。ビタミンCには、①抗活性酸素の過産生を抑える作用 ②褐色のメラニンを還元して白くする効果 ③肌のコラーゲン線維を増やす作用
紫外線の曝露などにより、体内で活性酸素が発生。また、皮膚の内部にあるメラノサイトでメラニン色素が合成されます。ビタミンCには、①抗活性酸素の過産生を抑える作用 ②褐色のメラニンを還元して白くする効果 ③肌のコラーゲン線維を増やす作用

まとめ


スキンケア用品に配合されているビタミンC誘導体にはいくつかの種類があり、浸透性や作用が異なります。

ビタミンC誘導体配合のスキンケア用品を使うときは、自分の肌や悩みに合わせたものを使いましょう。