キレイになる : 眉下リフト

この記事を編集した医師 : 保坂宗孝 |  最新アップデート 2023年1月2日

眉下リフト
はじめに
老若男女問わず、非常に人気の高い手術です。
眉下切開とも呼ばれています。
眉下リフトの適応・メリット・デメリットを解説し、具体的な治療についても詳説します。
 
適応は?
皮膚のたるみが原因で二重幅が不安定な方、分厚いマブタの方、眉毛と目が近すぎない方によい適応があります。
たるみのみである場合、皮膚のみを切除します。
分厚いマブタである場合には、眼輪筋および脂肪の切除を追加します。
 
メリットは?
マブタがリフトアップされ、視界が広がり、ナチュラルに二重幅が出ます。
眼輪筋および脂肪の切除をした場合には、マブタがスッキリします。
 
デメリットは?
① 眉毛の直下にキズアトが残ります。6ヶ月の経過の中で赤味は引き、目立たなくなっていきます。たいていのケースでは、術後1ヶ月以内に化粧で隠せる位に落ち着きます。
 
② 内出血が出ます。皮膚のみを切除する場合には軽度ですが、眼輪筋および脂肪を切除する場合にはやや強く出ます。たいていのケースでは、術後2週間以内に確実に引きますので安心してください。 
 
③ 浮腫が出ます。術後5日目頃に抜糸すると急速に引きますが、3ヶ月の経過の中で引いていくイメージです。
 
④ 術後に眉毛の位置が下がるため、個人差は大きいですが、やや濃い印象の顔になります。なお、眉毛の位置を下げたくない場合、眉毛固定術を行います。
 
⑤ 眉毛の毛根を傷つけないように心がけますが、眉毛が少し薄くなることがあります。
 
 
治療のイメージ
眉下リフトの手術手順①
眉下リフトの手術手順②
眉下リフトの手術手順③
【Q/A】 
Q1:眉下切開のダウンタイムは? 
A1:眉毛付近の皮膚は、浮腫が早く引き、キズアトも目立ちにくいです。キズの赤味は長くて1年は残るイメージですが、化粧で容易に隠すことができますよ!
 
Q2: 眉下切開の皮下出血はどの位?
A2: 眉下切開では、皮膚切除だけなのか?脂肪取りもするのか?で皮下出血の程度は大きく変わります。
眼輪筋を切開する時、脂肪取りする時に止むなく出血してしまいます。
前者1週間以内、後者約2週間というイメージです。
 

Q3 : 眉下切開では、脂肪の重みも取れますか?

A3 : 取ることは可能です。

通常の眉下切開では、皮膚切除のみ。

脂肪の重みがあれば、皮下にある脂肪も切除します。

ただし、取り過ぎると、凹み変形します。

 

Q4 : 眉下切開後、たるみが元に戻りますか?

 

A4 : 加齢と共にたるみは再び生じますが、わずかと思われます。手術をすると、オデコの力が抜ける結果、たるみを感じる場合があるということです。

 

Q5 : 眉下切開のキズアトは、目立ってしまいますか?

A5 : 眉毛の濃さによる印象です。最終的には赤味や肥厚は改善しますが、眉毛が薄いほど、隠しにくい印象はあります。