キレイ : 脂肪注入

この記事を編集した医師 : 保坂宗孝 |  最新アップデート 2023年6月10日
Q/A

Q1 : 脂肪注入の定着率は、どのくらいでしょうか?

A1 : 定着率は、一般的に30-80%と幅広いです。何故かと言うと、術後の安静・冷却、喫煙の有無・注入部位によって、かなり左右されるためです。つまり、動く部位や血流を悪くする行為は、正着率を下げてしまいます。

一方で、脂肪注入で影のでき方が変わるだけでなく、皮膚感も変わります。生着率とは違った意味合いで効果を実感できるのではないでしょうか?


Q2 : 最初の注入量よりも50-60%になるイメージですが、目の下・ゴルゴラインの注入量を教えてください。

A2 : 生着率に関しては、個人差の大きい部分はだと思っています。目の下・ゴルゴライン共に、1部位片側2-3cc (トータル4-6cc)という感じで入れてます。


Q3 : 脂肪注入したのですが、盛り上がってシコリっぽくなってます。修正することは可能ですか?

A3 : 注入部位は、施術後3ヶ月ほど、硬く触れることがあります。同時に、脂肪は幾分吸収されるため、盛り上がりが軽快していくことが多いです。特に、シコリ” という表現は慎重に使いたいですね。さて、切らない修正法としては、ステロイドが効果的であるのは間違いないです。しかし、感染を起こしている状況で使うと、逆に悪化させてしまいます。また、皮膚にも影響を及ぼすため、毛細血管を透見させたり、凹ませてしまいます。


Q4 : 注入する脂肪に、人工的な成長因子(フィブラスト)を加えると、良いですか?

A4 : 結論から言うと、シコリ形成のリスクが上がるため、オススメできません。フィブラストは、難治性皮膚潰瘍に用いられる薬であり、パワーが非常に高く、良い薬です。しかし、美容目的で用いると、過剰なコラーゲン増殖を来たし、シコリのようになってしまうケースがあります。