こんにちは、形成外科専門医・大手美容外科院長・美容外科医のDr.むね(保坂)です。
今回の記事では、埋没法で二重マブタを作った際のメタボ症状について解説します。最初に「何故、二重を作るとメタボ症状が出現するのか?」について話し、これの解消法4選を解説し、最後に「実は埋没法は高くないし、安全」について話します。
この記事を読んでいただくと、「自分のマブタであれば、どのような手術を受けると、乗っかりのないナチュラルな二重を作れるか?」をよく理解できると思います。ぜひ、最後まで読んでくださいね!
何故、二重を作るとメタボ症状が出現するのか?
美容外科では、結膜(マブタ裏の粘膜)から皮膚にナイロンという糸を通して二重を作ります(図1)。
眼瞼挙筋という筋肉が収縮すると、糸が引っ張られる結果、皮膚が食い込まれて二重が作られるとうメカニズムです(図2)。これが埋没法です。
二重ラインに乗っかるもの、それらは眼窩脂肪・roof脂肪・余っている皮膚の全てであることが多いです(図3)。まつ毛から離れた高い位置で二重を作ると、眉毛側の分厚い皮膚が近付く結果、メタボが目立ちやすくなります。
術前のシュミレーションではまつ毛が見える二重幅であっても、メタボ症状が強いと、まつ毛の生え際が隠れてしまいます(図4)。
メタボの解消法4選
それでは、どのような方法で皮膚・roof脂肪・眼窩脂肪を取りスッキリしたマブタを形成すればよいのでしょうか?私が実際の診療で行っている方法4つをご紹介します。低い位置での埋没法・マブタの脂肪取り・上マブタ切開・眉下切開です。
それでは順番に解説していきます。
①低い位置での埋没法
二重のラインを分厚いマブタに近付けないためには、極力低い位置で固定することが得策です(図5)。しかし、これだけでは皮膚や脂肪取りができないため、マブタの脂肪取り・眉下切開を併用することがオススメです。
②マブタの脂肪取り
この方法は、マブタに2-3mm大の小さい穴を開け、同部から眼窩脂肪を取る方法です(図6)。皮膚は取れないので、たるみがない方にオススメです。
③上マブタ切開
“切開”と聞くと拒否感を覚える方がいらっしゃることは承知の上です。この方法は、皮膚切除と脂肪取りの両方ができる上、ご希望の位置で半永久的に二重を作ることができます(図7)。ただし、キズアトはやや目立ちやすいです。
④眉下切開
この方法は、眉毛の生え際に合わせて皮膚を紡錘形に切り取り、切開部から脂肪取りもできる方法です(図8)。単独では二重を作ることはできませんが、上マブタ切開よりもキズアトは目立ちにくく、ナチュラルに仕上がります。
実は埋没法は高くないし安全
「美容外科で埋没すると、高くつく」「埋没法では、マブタをいじるため危険なのでは?」というイメージが強いのではないでしょうか?これらはマブタの悩みに直結しており、正しく解説したいと思います。
まず、美容外科での埋没法の値段についてです。確かに高い商品もありますが、先程書いた様に、低い位置で埋没する場合には、2点法 (図9)で良いケースが多く最低価格で済んでしまいます。
次に、埋没法の安全性についてです。
まず、埋没法には100年の歴史があり、実績のある術式であると言えます。”痛み”が怖い方が多いと思いますが、極細針で麻酔するのでワクチン注射よりも全然痛くないです。また、眼球を保護するため、針や糸も見えず恐怖感ゼロです!
最後に
ここまで読んでいただき、ありがとうございました。
今回は、”埋没で二重を作ったら、メタボ症状出現”というテーマの下、メタボ症状の改善策について細かく書きました。
せっかく埋没するのであれば、キレイに仕上げたいですよね。皮膚・脂肪取りを併用すると、きっとナチュラルに仕上がります。
もし、ナチュラルな仕上がりに興味ある方は、ぜひ私にご相談ください。形成外科専門医・JSAPS正会員で、年間100件以上の切開手術を担当しているので安心です。直接SNSで連絡いただければ、必ず返信致します。
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