· 

リストカットで思うこと

リストカットの画像

医師としての経験から

 

"リストカット"で悩んでいる方は、数多くいると思います。

現在まで、精神科医・形成外科医・美容外科医として、自傷で悩む患者さんを診てきました。

僕にとって、"リストカット"はとても身近なものであるため、今回のブログで取り上げることにしました。

 

大枠で捉えると.....

 

"リストカット"は、"自分を傷つけてしまう行為(自傷行為)"の1つとして捉えることができます。

 

これには拒食・過食・薬物依存も含まれます。

これらがリストカットに伴うことが多く、大枠で捉えることが大切なのでしょう。

 

キズアトで悩んでる方は多い

 

精神面が不安定な方は、"キズアト"どころではありません。

 

しかし、患者さん自身が辛い精神状態を乗り越えると、「キズアトをどうにかしたい」と思うようになります。

美容外科に来院される動機になります。

 

それでは、リストカットを外科的に治すと、精神面でどのような効果があるのでしょうか?

 

フラッシュバックを減じる効果

 

「このキズアトを見ると、あの時の心境になって辛い.....」というのがフラッシュバックです。

物理的にキズアトが少なくなるだけでも、自分で切ったカタチが変化するだけでも、ココロは楽になるのではないでしょうか?

"キズアトを消す"ということは医学的に不可能なのですが、目立たなくすることは可能です。

 

自信をもたらす効果

 

リストカットで悩んでいる方は、「バレたらどうしよう」「周囲に知られたくない」「就職に不利なのではないか」などと不安になっている方が多い印象です。

キズアトが目立ちにくくなると、人生の見通しが立ちやすくなって、自信に繋がっていきます💡

 

美容外科も1つの手段として

 

リストカットに悩んでる方は、メンタル科を始め、精神保健福祉センター・民間支援団体・自助グループなどの社会資源を利用してるでしょう。

複数のヒトと接することは大切で、1人の医師や1人の支援者だけに頼ることは得策ではありません。

 

思い詰まった時、美容外科も一案に入れてくれたら嬉しいです🤗

「美容外科⁉️」と思われるかも知れませんが、手術という新しいアプローチを利用するため、よい気分転換になると思います。

 

美容精神科医として

 

患者さんの最も自傷的なふるまいは「辛いときに人に助けを求めないこと」です。

美容外科では専門的なメンタルケアはできませんが、お話も伺うことができます👍

キズアト相談した上、気分が落ち着けば一石二鳥ですよね😊

 

 

最後まで読んでいただき、ありがとうございました😭