形成外科専門医・精神保健指定医・美容精神科医の Drむね です。
言葉が適切かどうか悩ましいですが、"麻酔に強い方、弱い方"っていますよね。
診療していると、時々、
「私って、麻酔に強いのかな?不安です」
と聞かれます。
麻酔に強いor 弱いとは、
どういう風に理解するべきなのでしょうか?
今回は、
・なかなか麻酔の効かなかった、男性の話
・麻酔後に不調の続いた、女性の話
・麻酔に強いor 弱い とは?
という流れで書いていきます。
この記事を読むと、
麻酔に対する心構えの一助となるでしょう。
ぜひ、最後まで読んでくださいね。
🌱なかなか麻酔の効かなかった、男性の話
Aさんは、男性型脱毛症(AGA)のため、
ミノキシジル注射希望の方。
「自分は、酒飲みで、麻酔が効きにくい」
とのことでした。
確かに、麻酔の効きにくい方で、
笑気もブロック麻酔も、通常の倍量を必要としました。
🌱麻酔後に不調の続いた、女性の話
Bさんは、痩せ型の中年女性。
抜歯の方。
小柄のため、使用した静脈麻酔薬の量は、通常よりも少な目でした。
しかし、術後、吐気や眩暈に悩まされる結果となりました。
🌱麻酔に強い or 弱いとは?
麻酔に強い・弱いに関わる要素は、
体重や年齢。
これらに、
"脳が、痛み刺激をどのように捉えるか?"
が加わります。
脳の捉え方は、
・遺伝
・薬物(アルコールや向精神薬など)
・慢性的な痛み刺激の有無など
に左右されます。
麻酔に強い方は、なかなか痛みが取れにくいイメージ。
一方、弱い方は、痛みが取れる代わりに、他の症状が前面に出てしまうイメージ。
麻酔に対する反応は、
見た目だけでは予想できません。
数値化もできません。
なので.....
強いor弱い は、コトバでは表現しにくい現実があります。
まとめ
麻酔に強い or 弱いとは、
あまり意識しなくてよい、と考えます。
脳が痛みを過剰に捉えてしまうと、"麻酔に弱い"と言われがちですが、予測はでぎせん。
また、
"痛みは気から"
精神的な部分も大きいかも知れませんね。
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