今回は、
“皮膚とこころ”という本の紹介をしたいと思います。
この本は、
・バーチャル症例で学ぶ皮膚の心身医学
・心身医学的治療の実際
の2部構成となっています。
僕が「この本を読みたい!」と思った理由は、普段から 「皮膚とこころは深く連動しているなあ」と実感しており、「患者さん自身が、変わるための精神療法って何だろ?」と興味があったためです。
●“皮膚とこころは連動している”
このように実感したのは、大学受験の時でした。受験ストレスのため、無意識に身体を掻きむしっていた日々。搔いた時の快感から、全身から滲出液が出てくる状態でも掻いていました。搔くことに神経がいってしまい、「勉強に集中できない…..」という悩みを抱き続けることに。悩みから不安・焦りに陥っていく日々、しんどい毎日。
不安定な精神状態では、当然、点数も稼ぐことができず、苦労を重ねました。
しかし、自然と「どうにかしなきゃ」「搔かないようにしなきゃ」という思いが湧いてくるようになったのです。
●“悪しき習慣を変えてみよう”
搔くのではなく、「指をトントンと机を叩き、一息つこう」「場合により、痒み止めを塗ろう」と意識するように。考え方を転換すると、少しずつ不安・焦りが減り、点数も稼げるようになっていきました。
●本を読み、自分の行動を振り返って考えると…
自分は、「認知行動療法的アプローチをしていたのだ」と気付かされました。
認知行動療法とは、問題となる行動(例 : 掻破行動) を合理的な行動 (例 : 搔くことを直ぐ止める) に変容させる技法。
この技法を実践するには、「やめなきゃ」「じゃあ、どうしたらよいのか?」と2段階思考が必要だった訳ですが、それを乗り越えることが出来ました。
あの時の自分には、”受験を乗り越える”という目標があったからこそ、乗り越えることができたのでしょう。
●精神分析・グループ療法
認知行動療法以外にも、精神療法は存在しています。自分の弱点を知り、その弱点を改善させることができれば良いですよね。
医療関係者用の本ではありますが、誰でも読めるように分かりやすく書いてありますよ!
よかったら、読んでみてくださいね。
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