美容外科医をしていると、皮膚の悩み相談を数多く受けます。
皮膚の悩みで圧倒的に多いのは、やはりシミ。
シミの中でも、最も注意しなければならないのが肝斑です😖
今回のブログでは、肝斑に焦点を当てて、書いてみようと思います。
<目次>
・肝斑を疑ったケース
・この症例を通じて感じたこと
・最後に
● 肝斑を疑ったケース
40代の女性、「右頬の、大きくて濃いシミが気になる〜😰」との訴え。
オデコを含む、お顔全体的に淡いシミあり。
出産歴・ピル内服歴なし。
季節的なシミ変化なし。
スキンケアについて伺うと、「ゴシゴシとしっかり落としてますよ〜笑笑」とのこと。
シミの出方としては、典型的な肝斑ではない印象。
しかし、年齢や ”スキンケアしているのに悪化している” という点から、「肝斑も否定できないな〜」と考えられました。
さあ、治療をどうしようか….
私自身、機械による治療 or ドクターズコスメによる治療の2択で悩みました。
患者さんは、”肝斑” という将来への不安を抱え、落ち着いて選択できる状況ではなかったでしょう。
結果、肝斑・ソバカス疑いだったこともあり、ゼオスキン・セラピューティックコースをオススメし、ご購入いただきました。
● この症例を通じて感じたこと
この症例を通じて、改めて “肝斑は難しいなぁ” と感じました。
何故、このように感じたのか?
それは
・肝斑に関する、明確な診断基準が無い
・患者さんは、”肝斑”という言葉に敏感
・効果的な治療法が少ない (無い)
の3つが理由です。
現実、“コレがあれば肝斑” といった、分かりやすい基準がないのです。
このため、”疑い”の域を脱することができません。
また、普通のシミと混在していることも多いのです。
今回のケースでは、”(典型的ではないけど)肝斑かなぁ” といった感じで、普通のシミと共存していました。
世間では、当然、肝斑のイメージは良くないです。というか、悪いイメージが一人歩きしている感じです。
このため、患者さんは、”肝斑”という言葉に敏感となっています。
患者さんによっては、不安が収まらなくなってしまいます。
レーザートーニングやIPL肝斑モードといった、積極的な治療も存在します。
しかし、残念ながら、これらの効果は実証されていません。
● 最後に
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
肝斑については ➡︎ 肝斑 をクリックしてください。詳しく書いてあります。
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