コロナウイルスが流行する前、私生活でマスクを付けることは少なかった、と記憶しています。
しかし、今、マスク無しの生活は、考えられないものとなりました。
電車やバスの中で、マスクをしていないと、変な目で見られることもしばしばですよね。
一方で、マスクを着用すると、プラス面もあればマイナス面もあり、議論になってきました。
このページでは、マスク着用に関する話題を取り上げてみたいと思います。
最後まで読んでいただくと、 “マスクとは、どのように付き合っていけば良いのか” に関する疑問が解消されます。
<目次>
・マスクによる恩恵
・マスク着用に関する現状
・マスクによる弊害
・スキントラブルを回避するために
🌱 マスクによる恩恵
新型コロナウイルス感染症は、無症状が多いことが分かっています。しかも、発症前から飛沫感染を引き起こし、発症2日前の潜伏期間が最も感染力の強い時期と言われています。
アメリカ疾病予防管理センター (CDC) によると、マスク着用と感染予防効果の関係性は高い、とされています (図1)。
このような背景からも、マスクの重要性は無視できなくなっています。
🌱 マスク着用に関する現状
2022年5月時点、日本では、"公共の場では、マスクを着用する"と9割が答えています。
厚生労働省の見解は(図2,3)、"マスクを着けておけば間違いない、安心”といった感じでしょうか。
しかし、海外に目を向けてみると、欧米では50% を切っています。
海外の映像を見ると、マスク無しで歩いている人が大半だったりします。
🌱 マスクによる弊害
マスクを着けていると、自律神経バランスが崩れ、脱水、口臭、スキントラブルを起こすことがあります。
問題なのは、
自分の中だけでは留まらず、皮膚表面(見えてしまう部分)にも現れることです。
ここからは、皮膚科的な観点から考えましょう。
マスク内の蒸れ・唾液・皮膚との摩擦から皮膚の常在細菌叢は崩れ、湿疹・赤味・炎症・落屑などを認めるようになります。
また、ニキビが出現することもあります。
ニキビは、フェイスラインや顎にみられることが多いです。おそらく、マスクのゴムが当たって摩擦を受け、汗などが溜まる結果でしょう。
🌱 スキントラブルを回避するために
当然、マスクを必要もしない場面 (運転中・自宅) では、極力外すようにしましょう。
その他、大切なことを列挙します。
1.マスク着用前後で、保湿ケアをしてください。
2.マスクを緩く調整すると、皮膚と擦れて微細なキズを作ってしまいます。鼻と口が覆われる様、適度にフィットさせましょう。
3.マスクには皮脂、汗、唾液、粘液などが付着します。非刺激性石鹸を用いて洗浄し、乾燥させましょう。洗剤や柔軟剤で、かぶれてしまうこともあるため、要注意です。
4.異なる種類のマスクを試しましょう。
ウイルスを通さず肌に優しいマスクは、綿素材またはポリエステル素材。世の中には、ホルムアルデヒド加工してあるマスクもあるため、要注意です!
5.困った時には、必ず皮膚科を受診しましょう。