タトゥーを取りたいけど、「どういう方法があるの?」という疑問はありませんか?
このページでは、タトゥー除去について詳しく解説していきます。
ぜひぜひ、最後まで読んでくださいね。
<目次>
・タトゥー除去法には3通り
・除去に伴うリスク
・Q/A
🌱 タトゥー除去法には3通り
● レーザー
代表的なものは、ピコレーザーになります。
レーザーを照射し、色素を破壊し、体内のマクロファージ(貪食細胞)に食べさせる、というメカニズムです(図1)。
治療の際には、輪ゴムでパチンとはじく痛みを伴うものの、過度の心配は必要ありません。
なお、色による、反応の違いが認められます。
一般的に、黒色・紺色・濃い茶色・赤色を得意とします。
一方で、黄色・緑などの明るい色には効きにくいことがあります。
●切除縫合(局所皮弁含む)→図2
実は、” 切り取って縫い縮める “ が1番確実な方法と言えます。
カタチ・部位によっては、1回め終わらせることができます。特殊なカタチの場合には、局所皮弁も用います。
また、何回に分けて、分割切除するケースもあります。
● 植皮 ▶︎ 図3
切除した後、縫い縮めることができない場合には、植皮術を行います。
植皮に用いる皮膚は、大腿や腹部からいただきます。
🌱 除去に伴うリスク
● レーザー
レーザーは、皮膚に熱を加える治療です。
出力次第では、ヤケドっぽくなり、水膨れや醜状瘢痕を作ってしまいます。
このため、皮膚の状態を観察しつつ、徐々に出力を上げていきます。
●切除縫合(局所皮弁含む)
単純に切って縫う場合には、注意深く施術するため、大きなリスクは無いです。
しかし、局所皮弁を行う場合には、血流の関係で、皮弁部分壊死を伴うことがあります。
● 植皮
主なリスクは、血腫・植皮片の正着不良・感染です。
これらを予防するため、適度に圧迫を行います。
🌱 Q/A
Q1 : 白斑(白抜け)のリスクは、高いですか?
A1 : 白斑のリスクはありますが、ルールを守っていれば、低い確率ですみます。ルールとは、照射後の日焼け止め対策をすること・当てる間隔を2か月おきにすることです。
Q2 : MRI 検査は、タトゥーがあると出来ないの?
A2 : MRI検査は、脳梗塞や各種腫瘍を発見するのに優れている機械。 一般臨床の場では、よく使われている手段ですよね。 MRI 検査を受けた経験のある人なら分かるはずですが、ガンガン音がするのは、強い磁場を発生しているためです。 この磁場が、タトゥー染料に使われている金属と反応すると、染料が熱に変わって火傷します。染料の成分が明らかでない場合には、タトゥーを除去することが必要になります。 除去手段にはレーザー・切除・植皮があるのですが、確実に消す必要があるため、切除・植皮が望ましくなります。