この記事を編集した医師 : 保坂宗孝 | 最新アップデート 2023年2月15日
脂肪吸引と対照的な、切らない痩身治療。
切らないため、ダウンタイムは短く、痛みが少ないことが特徴です。
【目次】
・機械による痩身治療
・注射による痩身治療
・内服による痩身治療
・運動療法
・食事療法
・Q/A
● Lipocel リポセル
HIFU(ハイフ)テクノロジーという超音波技術を用いた痩身マシンです。
脂肪細胞に超音波を集中させることで、細胞壊死までもっていきます。
壊死した脂肪は、体外へ排出されるため、痩身効果が期待できます。
特徴は、大きく3つ↓ (図1)
① 痛みが少ない
② ダウンタイムが殆どない
③ 切らないのでキズアト無し
<Lipocelのリスク>
疼痛、赤味、内出血、しびれ、ピリピリ感、かゆみ、色素沈着、輪郭異常、硬結、たるみ、など。
● Ultracel ウルトラセル
リポセルと似たメカニズムを用いた、痩身マシンです。
Lipocel は、カラダに用います。一方、ウルトラセルは、顔に用いることが多いです。
● Cool sculpting クールスカルプティング
脂肪を4℃まで冷却し、脂肪細胞を破壊する痩身マシンです。
特徴は、リポセルと同じ3つ↓(図2)
① 痛みが少ない
② ダウンタイムが殆どない
③ 切らないのでキズアト無し
<クルスカのリスク>
疼痛、赤味、内出血、しびれ、ピリピリ感、かゆみ、凍傷、色素沈着、輪郭異常、硬結、たるみ、など。
● GLP-1
GLP-1というホルモン剤を注射すると、食欲を緩やかに低下させ、適量の食事で満足感を得られるようになります。
また、消化の速度や血糖値も下げるため、健康的に体重を減少させることができます (図3)。
<GLP-1のリスク>
吐気、胃のムカつき、便秘、下痢、低血糖、食欲不振、頭痛、など
● 脂肪融解注射
気になる部位に、脂肪を溶かす成分(デオキシコール酸)を注射します (図4)。
<脂肪融解注射のリスク>
腫れ、内出血、輪郭異常、など
● 代表的な、飲む痩せ薬
・サノレックス®︎
有効成分であるマジンドールが、視床下部に直接作用し、食欲を抑制します。
<サノレックスのリスク>
吐気、便秘、頭痛、めまい、依存、など
・ゼニカル®︎
リパーゼの働きを抑え、脂肪の吸収を抑制します。体内に吸引されるはずだった脂肪を、便に排出させます。
<ゼニカルのリスク>
下痢、おなら、腹痛、油分の漏れ出し、脂溶性ビタミンの排出、など
・防風通聖散®︎
脂肪の分解と燃焼、便通と利尿の促進。
<防風通聖散®︎のリスク>
下痢、腹痛、など
・防己黄耆湯®︎
水分代謝の促進
<防己黄耆湯®︎のリスク>
皮膚症状、消化器症状、間質性肺炎、肝機能障害、など
● 運動療法
ポイントを挙げていきます。
・楽だけど、ちょっとキツイ程度の、有酸素運動する(笑顔でギリギリ会話できるけど、歌うのは無理という程度)
・トータル20分以上
・できれば夕方に
● 食事療法
まずは野菜を食べてから、炭水化物や脂肪を取ると、脂肪が付きにくくなります。
ジュースポーツは、糖度が高いため、控えめにした方がよいです。
● Q/A
Q1 : 脂肪吸引注射後、飛行機で帰っても大丈夫ですか?
A 1: 痩身治療注射(BLNS, チンセラ,セルバイタルフォームなど)後、飛行機移動は可能です👍🏻
ただ、脂肪吸引した後は、可能であれば翌日再診してから移動されることをオススメします。
局所麻酔薬の影響で気分不良を起こす可能性、麻酔液がキズから大量に滲み出てくる可能性
を心配するためです。