病気と治療 : ほくろ

この記事を編集した医師 : 保坂宗孝 |  最新アップデート 2023年7月29日

ホクロ(日光黒子)って何だろう?

幼児期より全身どこにでも生じる、直径数mmまでの黒色の皮膚腫瘍のことを言います。
良性が殆どですが、中には注意するべきものも存在します。心配な方は、
こんな黒子は要注意!を参考にしてください。


顕微鏡で見ると…

黒子の実態は、異常ケラチノサイトの蓄積と停滞とされています。多くの場合、病変は基底層にまで達しています。
治療のイメージ

“異常ケラチノサイトの破壊または切除” がポイント。
治療法は大きく2つ、炭酸ガスレーザーまたは切除法。
以下では、それぞれの治療法について解説していきます。
 

炭酸ガスレーザーによるほくろ除去施術手順

炭酸ガスレーザーによるほくろ除去
①(希望者のみですが)施術1時間前にペンレステープ貼付 ②施術部位に局所麻酔薬を浸潤させます
炭酸ガスレーザーによるほくろ除去
③患部にレーザーを照射します ④取り残しがないか、をチェックします ⑤患部に軟膏塗布、小さいバンドエイド貼付

切除法によるほくろ除去施術手順


切除法によるほくろ除去施術手順
① 皮膚を切開する部位をマーキングします ② 局所麻酔薬を浸潤させます
切除法によるほくろ除去施術手順
③腫瘍を含めて皮膚を紡錘形切除します ④真皮縫合します ⑤表皮縫合して終了です

<症例>
(注)炭酸ガスレーザーは、自費治療となります。
(注)炭酸ガスレーザーは、自費治療となります。
施術による主な副作用

炭酸ガスレーザー:炎症後色素沈着、再発
切除法:創部離開

施術後の注意点

施術を受けていただいた方向けです。術後のケアはとても大切です、よく読んでください。
炭酸ガスレーザーを受けていただいた方はこちら👉レーザー後のケア
切除法を受けていただいた方はこちら👉手術後のケア 
 
再診について

原則、術後1-2週間後に再診となります。 
 
再発について

再発する可能性はゼロではないです。1カ月以内の再発では、再診料のみで施術を致します。それ以外では、診察の上で判断します。
 
小さいほくろの対処法

直径1mmのほくろでは、くり抜き法で最もキレイに治ります。
くり抜き法とは、デルマパンチ(直径1mmの穴あけパンチ)で腫瘍を切除する方法です。