コラム : 日焼け止め

この記事を編集した医師 : 保坂宗孝 |  最新アップデート 2022年8月15日

「日焼けには気をつけましょう」

 

避光は、夏場に限らず、とっても大切です。

過度な日焼けは、ヤケドと同じ意味合いを持つため危険です。

 

私たち自身を危険(紫外線)から守るために大切な、日焼け止め。

今回のコラムでは、日焼け止めについて解説していきます。

 


目次

 

・紫外線には3種類ある

UVA, UVB が皮膚に及ぼす影響

・塗る日焼け止め

・飲む日焼け止め

・最後に


🌱 紫外線には3種類ある

紫外線は、波長によってUVAUVBUVCに分かれます。実際に地表に届くのは、そのうちUVA, UVB です。

これらが皮膚に及ぼす影響について考えてみましょう。

 

 

紫外線が、皮膚に及ぼす影響についての図
図1 UVA, UVB が皮膚に及ぼす影響

UVAは、皮膚に急激な障害を与える作用は弱いのですが、太陽から届く紫外線の約9割を占めます。

 

このタイプの紫外線は、真皮にまで侵入し、肌のハリや弾力を失わせて光老化を引き起こす原因になります。

また、すでにあるメラニン色素を酸化させ、肌を黒くさせる作用もあります。

 

UVBは、肌への作用が強く、太陽から届く紫外線の約1割と量は少ないです。

 

このタイプの紫外線は、炎症やしみの原因となるだけでなく、肌表面の表皮細胞やDNAを傷つけるなど、生体への影響が強いのです。

 

私たちの皮膚を守るためには、日焼け止めは、なくてはならない存在だと言えます。

塗るタイプと飲むタイプに分かれますが、それぞれを解説していきましょう。

🌱 塗る日焼け止め

 

塗るタイプの日焼け止めには、様々な種類が存在します。

 

SPF50+・PA4プラスがUVカット最大効果を持った日焼け止めということになります。

 

時期や場面に応じて使い分ける必要性があります。

 

例えば、
 
3→4月,10月: SPF20, PA + or ++ 
5→9月: SPF30, PA++ 
11→2月:SPF below10,PA+
アウトドアスポーツ:SPF50,PA+++++
 
しかし、重要なことは、汗で取れた際にはこまめに塗り直すことです。
<SPF>
SPF(1-50)は、皮膚の浅い部分(表皮)にダメージを与えるUVB(紫外線B波)を防ぐ効果指数のこと。
値が大きい程、UVB波に対する防御効果が高くなります。
<PA>
PA(1プラス→4プラス)は、皮膚の深い部分(真皮)にダメージを与えるUVA(紫外線A波)を防ぐ効果を表す目安。
4段階の「+」マークで表示され、「+」の数が増えるにつれ、UVAに対する防御効果が高くなります。
 
🌱飲む日焼け止め 
 
ご存知でしたか?飲む日焼け止めは、フェーンブロックやニュートロクスサンという成分が配合された健康食品です。
紫外線を浴びると、DNAが損傷し、身体を老化させる原因となる"活性酸素"が発生します。

 

活性酸素は、日焼けをして肌が赤くなったり痛みがでたりすることにも関わっています。

 

飲む日焼け止めには、活性酸素を除去する抗酸化作用を持ちます。紫外線によるDNA損傷から守る効果があります。

 

塗る日焼け止めと併用することが大原則となります。

 

商品について詳しく ▶︎ コチラ

 

 

🌱最後に

 

日焼け止めして損はありません。

毎日、外出時に塗ったり、決まった時間に飲むのは面倒くさいですが、将来のために頑張りたいですね。