コラム : 粉瘤と脂肪腫の違い

この記事を編集した医師 : 保坂宗孝 |  最新アップデート 2022年9月8日

全身の皮膚に出現する、膨らみ。

臨床的に多く認めるのは、粉瘤と脂肪腫。

 

治療の上では、 “どちらの腫瘍か” を見極めることが大切となります。

 

あなたも、”違いを知っていること” が重要なのです。

 


<目次>

 触った時の違い

・見た目の違い

 切って取り出せば、明確!


🌱 触った時の違い (図1)

 

粉瘤は、皮膚をグッとつまむと、特有の臭いを感じることが多いです。

一方、脂肪腫は、臭わないことが特徴です。

図1
図1

🌱 見た目の違い (図2)

 

粉瘤は、皮膚と連続しており、細菌が侵入すると赤く腫れることがあります。

一方、脂肪腫は、赤く腫れることは滅多にありません。

図2
図2

🌱 切って取り出せば、明確!

 

手術で取り出すと、全くの別物であることが分かります。

粉瘤は白っぽいカス、脂肪腫は黄色でツルってした感じです。