🌱はじめに
肉芽とは、 "キズアト組織" のことです。
例えば、転んでパックリと開いてしまったキズを放置するとします。
やがて、欠損部は、肉芽組織で置き換わります(瘢痕化します)。
肉芽の中には、良性と不良がありますが、見分けは容易でありません。
肉芽の良し悪しを知ることは、治療方針に大きく関わります。
🌱 見た目の違いは?
良性のもの(良性肉芽)は、血流よく(赤味)、引き締まっています(平坦)。
一方、不良のもの(不良肉芽)は、血流に乏しく(赤味が少ない)、浮腫んでいます(ボコボコしています)。
※図1を参照ください
🌱 なぜ、良性肉芽が大切か?
治療のゴールは、良性肉芽に "表皮が貼られた状態" を作ることです。
不良肉芽のままだと、表皮化がスムーズに起こらないため、まずは "良性肉芽を作ること" が大切となります。
表皮化について詳しく▶︎こちら
🌱 不良から良性肉芽へ
不良の場合には、積極的にデブリードマンすることがポイントです。
つまり、洗浄と不良組織の切除です。
最近は、持続吸引療法なんて方法も存在します。